新宗教？

宗教の問題はデリケートだ。日本は無宗教の人が多く、その分信仰を持っている人が目立ってしまう傾向にある。私などは能天気なので、ずけずけと言ってしまうが、タブーなのかもしれない。

私の家は、たどっていけば、神主の家なので、もしかしたら、本筋は神道なのかもしれない。しかし、実際に多いのはキリスト教で、それもカトリックとプロテスタントが半々である。同じ家なのに、みんな実に勝手だ（笑）。

で、うちはその中でまったくの無宗教だったのだが、祖父も祖母もカトリック。墓石にも洗礼名が書かれている。父が亡くなって、父も洗礼名がついた。母も洗礼を受けた。じゃ、私も・・・となると、私は度胸と根性がたりないので、もう少し考えてからにすることにしている。もしかしたら、なるかもしれないし、ならないかもしれない。教会には母のおともで何度もいっているし、もともと幼稚園からほとんどミッション系なので、あまり抵抗感はない。

しかし最近のカトリックは、無理やり信者にするということもなく、実におおらかだ。神父さんもよく話をさせていただくが、とても自由で神父という肩書とは思えない。ビールを飲むと実に発想が豊かで、硬軟取り混ぜた話で盛り上がれる。これはとてもいい。段々変ってきているのだろうな。

この本は、宗教、とりわけ、10の新宗教（新興宗教のことを最近はこういうらしい）について書かれたものだ。自分の知らない世界は興味本位だが面白い。

日本の新宗教は①神道系、②法華経系、③真言宗系などに分類される。そして同じように戦前、戦中に弾圧を受けたりしている。そして、戦後の都市化に伴って、各教団は巨大化している。また教祖が死ぬことをきっかけにかなり分派するようだ。

私は最近のスピリチュアルブームとかも、ある意味らたちを変えた宗教ではないかとも思っているが、これから厳しい時代になってくると、ますます心を満たす形での宗教は増えてくるんじゃないだろうか。