RICOH GXR P-10セットのファーストインプレッション～重厚な味わい

よく言われるのだが、僕はまったくのバーゲンハンターで、新しいものよりもちょっと前のものが安くなってくると、それにパクっと食いついてゲットするケースが多い。今回のカメラ　RICOHのGXRもそうだ。マップカメラで購入したのだが、買うまでにけっこう時間がかかった。

僕はカメラはたくさん持っていて、そろそろ整理の頃かなあと思っていた。以前も、銀塩カメラをレンズごと一切合切処分して少し当時としては性能の良いデジタルカメラに買い換えたこともある。銀塩カメラの古いものはもう財産の部類になると思うのだが、デジタルカメラとパソコンは、新しければ新しいほどいい。だから今度も3台処分して買い替えにした。おかげでほとんど費用は発生しなかった。たくさんカメラを持っている人には、マップカメラの下取り交換をおすすめする。ダンボールが送られてきて、それにつめて送れば、すぐ査定してくれ、交換の場合は10%
を乗せてくれる。



処分したカメラには、RICOHのGRDもあった。初代で、ルックス的にはとても気に入っていたのだが、日常スナップが多い僕にとっては28mmのレンズは広角すぎて、使い勝手が悪かった。挙句、あまり使わないのに、持病のレンズボックスの故障が発生し、クレーム修理してもらったものの、もう処分売るのに躊躇はなかった。

GXRにしたのは、拡張性があることが大きい。このカメラは、レンズとCMOSが一体型になっており、そこをがばっと交換できる。なので、一眼レフのように、レンズの交換という概念があり「夢」がある。特にA12という50mmレンズの評判がよく、ボケ味もあるということで、いつかは試してみたいと思っている。

ルックスは、GRDにくらべると、正直鈍重な感じがする。ただし、比較がGRDだからということだけで、このクラスのニコンやキャノンと変わらないか、少しモダンな感じもする。マグネシウムボディで無愛想なルックスは、なんだかレンジファインダー機のような気もする。この手のカメラは、私は首から下げるのが常でケースにはあまり入れない。これも首から綺麗に下がるが、首が痛くならないのは美点だ。散歩の友になっている。

レンズはP-10という28~300mm相当。これはCX-3というコンパクトカメラと同じ故に、素人チョイスと言われるものだ。でもね、素人だしいいんです。CMOSも小さいのもわかってる。正直写真は機材じゃないとも思うし、自分は素人以外のなにものでもない（笑）。それをのぞけば、まずどんなシチュエーションでも取れる高倍率ズームはとても便利だ。犬の散歩をしながら、さっと撮影できるカメラが一番。散歩しながらの人にはおすすめ。