ライオンキングにいって思ったことなど

昨日、ライオンキングを見にいって、いろいろ思うことがありました。
私自身は、恥ずかしながら劇団四季を観に行くのは初めてです。親戚の知り合いが劇団のスタッフだったこともあり、割引で家族全員で入ることができました。

特別支援学校の中学の文化祭（学芸会に近い）で、息子がシンバをやったこともあり、一度本物を（笑）見せたかったということをあります。

■当たり前だが、クオリティは高い
もちろんもう昨日で７１４０回の公演をしているので、その完成度は高いのは想像できました。でもやはりすごい。最初のサークルオブライフからもうぐいぐい引き込まれるものでした。子供たちには良い経験になったでしょう。

■劇団四季は9000人近い団員を回している。
四季は常打ちの会場を多数持っており、並行していくつものクオリティの高いブロードウェースタイルのミュージカルを公演しています。土曜日は1日2回の公演があります。四季劇場春と秋は向かいあわせにたっており、秋ではサウンドオブミュージックをやっていましたが、やはり満員です。

劇団というと、大学時代に劇団員をやっている友人が暗い目で「チケットを買ってくれないか、半額でもいいから」という印象しかない私にとってはこれはどうしたことかと思いました。

公演後にスタッフだった方のはからいで、団員の方にお話しを伺いましたが、複数の公演を回ったり、並行してリハーサルなども入っており、休みはほとんどないようですが、充実しているとのことでした。

■はたして日本は本当に不景気なのか？
浜松町が四季劇場春・秋の最寄り駅なのですが、駅から向かうもう黒い人並みですぐ場所がわかるほどです。うちのような４人家族、カップル、ご老人のご夫婦様々です。
ライオンキングの割引なしの値段は、１FのS席であれば、9800円。最低の3階席でも6000円からします。Sで4人見れば、2人子供入れても3万円以上ですね。



で、このライオンキングが満員なわけです。
当然ながらパンフレットがあり、それは2000円だったかな。ショップもあって、やや高値のおみやげがあってそれも飛ぶように売れています。まともにいったら、4－5万消費するんじゃないかな。いずれにしても、ディズニーランドなんて笑っちゃうほどの消費が汐留ではなされています。

日本は本当に不景気なんでしょうか。私はそうは思わない。ひとつは当たり前ながら選択した消費が行われていることがあると思う。価値があると思うものには惜しみなくお金を注ぐ。それ以外は、そぎ落とせる部分はそぎ落とす。本当に不景気なら、娯楽費などは最初にカットされるはず。でも私のように週末の浜松町にいったら、誰でも考えてしまうと思います。

それから、一部のではなく、所得水準が完全に中ぐらいから上と、下の層が分かれている。その割合はわかりませんが、一部が極端に上とか下とかではなく、大きく、上と下に二分されているんじゃないかと思いました。それでなければ、ディズニーや四季のような大規模な娯楽装置は存在できないでしょう。上はいいが、下は・・・。自分もさることながら、そんなことを考えた有意義な週末でした。