クルマが売れない～クルマ販売の現場

母のクルマが変な音がするようになってきて、買い換えたいというので、久々にカーディーラーに。今のクルマは15年くらい乗っているので、まあ致し方ないかなと思っているのですが。




買うのは、減税とか旨みたっぷりの小型のエコカーでいいやと思って、TのVとか、NのMとか（笑）見に行きましたが、いろいろ気がつくことがありますね。


■総じて今のクルマはもう出来すぎなくらいよく出来ている。

小さいクルマだと、昔スターレットとか借りたことがあるんですが、今のはもう雲泥の差ですね。内装もフルトリムだし、音も小さい。少し大きめのコロナ（あ、もうないのか。アリオン？）位をそのまま小さくしたくらいの感じです。それで乗り出し140万くらいでしょう？そこから値引きと減税をいれれば、100万くらい。お得ですね。

■減税の対象にならないクルマも案外多い。

例えば、マーチとか見たんですけど（あ、書いちゃった）、減税対象じゃないんですよ。びっくりしました。でもそれはディーラーもわかってて、「その分車体価格が安くなってます（いや本当に安くなってました）」っていう売り方をしているんですね。だから、対象かどうかはあんまり関係ない。ただリセールでは差はでるんでしょうけどね。


■本当にクルマは売れてないらしい。

トヨタ系のイケメンディーラー営業マンは、「売れてるのはプリウスだけです」とはっきり言っていました。いやいや、小型車とかは売れるでしょ？っていったら、売れないらしいです。確かにあるディーラーは、土曜日にちょっとよって、簡単な見積もり（値引きなしの参考のやつ）を取っただけなのに、土曜夜、日曜朝、日曜昼と三回も母にアプローチしてきてまして、お前必死だなｗという感じ。やはり若い人が全然ディーラーに寄り付かないらしいです。「クルマいらないんでしょうか？」と逆に私に聞かれる始末。来てくれるのはお年寄りばかりだと言っていました。

冷静に言ってみると、いまさらながら、今クルマを買う環境としては整いすぎてる状態だと思うんですが、自分も含めて、「いいや今クルマ買わなくても」とか「もうクルマ売っちゃえ」とかそんなマインドだと思うんで、これで補助金が終わったりしたら、凄まじい値引き合戦になるしかないんじゃないかな。

そうなると、海外に売るのはもちろん、国内に売るにしても少しクオリティは落として、安く作らないとだめでしょうね。今の異常に高いクオリティはあんな小さなクルマにはいらない。いろいろなものを省いて、50万くらいで出したら、新しい需要ができると思います。うちは今1台大きな1ボックスに載っていますが、維持費と絶対額が安ければ、もう一台欲しいです。順当に行けば、軽自動車（これも日本の偉大なオーバークオリティの代物）なんでしょうが、あれもちょっとガチガチの大きさと排気量の基準の中で、変なことになっちゃってるし。1000CCくらいまで拡大して、低価格なものは税を安くするとかね。なんか異常に発達しているのはちょっとおかしいので、レギュレーション変更してくれたらいいと思います。