私達は５０代から死ぬまでにあと何台好きなクルマに乗れるだろうか。

車なんてどうでもいいと思っていた。子供がいたので、１４年１種類のワンボックスを２台乗りついていた。あれはあれでいいクルマで、子どもと思い出がたくさん出来た。

でも、50になると、あとどのくらいのことやものを経験できるようになるのかが気になるようになってきた。車で言えば、乗れなくなるまでを考えると２台か３台しかないのだ。これ皆さん考えてご覧。好きな車に乗れる時間ってそのくらいしかないのだ。

若い頃は、おとなになったら、これに乗りたいあれに乗りたいという話を友人としていたことがあった。それは無責任だが夢と願望がない混ぜになって楽しい時間だった。

ところがそれが50歳を迎えると、違うのだ。自分はあと何台のクルマにのれるかということが切実になってくる。「いつかはポルシェに乗りたい」「BMWの7ぐらいは」なんて言っている爺はだいたい乗れない。逆算して考えれば、年収の半分が購入できるクルマの価格なのだという。新橋の100円の焼き鳥（うまい）を食べてるおっさんは、帰りにホームに座ることはあっても、ポルシェのシートには座れない。

５０になったらどんな車に乗りたいのか。ここからは個人的な話。まず、へんなバリアフリー的な車には乗りたくない。そんなカテゴライズに入るのは真平ごめん。といって、実用だけの軽自動車も違うような気がする。これはむしろ年金収入になってからのると思う。使い道としては、家内や子供との長時間ドライブに耐えられること。そこそこスピードに乗って走れること。そして維持費が安いことだ。車格で言えば、世界的にいえば、ゴルフあたりのいわゆるCクラスというもの。

まず考えたのは、いわゆるトヨタのエコカーだ。ハイブリット某をひと通り乗ってみた。しかし、車の大きさはかなりのものだけど、乗り心地がバタバタするのかよくわからない。また内装も、母のビッツと変わらない。ここがトヨタの凄さなのかもしれないが、もう肉削って安くしています的な感じだ。

確かに燃費は安い。が、加速もモーターみたいだし、そこまで環境意識もないのでパスした。

Cクラスで国産車って実はあまりない。マツダとスバルしかない。マツダのアクセラはいい車だ。特にクリーンディーゼルは素晴らしい。燃費も申し分ない。でもなんであんなに高いのか。クリーンディーゼルが一番高額のグレードにのみにあるというのは残念だ。スバル。以前初代のレガシィにも乗っていたし、最新のレボーグも素晴らしい。でもなんかぴんとしなかった。なぜだろう。

まあまだ１年以上車検は残っている。もう少しのんびりと車選びを楽しもう。そんな気持ちでいた。（続く）。